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卵の緒

読書・食欲の秋の ぼんです・・あれ、スポーツは?(笑)

すっごいお腹が減ります。
以前書いた「食べ期」がやってきたようです。やばいやばい。

あと、久しぶりに長編を読んだせいか、読み終わってから
なんだか他の本を読みたくなって・・・
先日歯医者さんで読んだ雑誌で
紹介されてた小説を買いました(ちなみに虫歯ではなく親知らずです)

映画にもなった「幸福な食卓」の作者、瀬尾まいこさんの「卵の緒」。

d0098335_214313100.jpg 卵の緒
著 瀬尾 まいこ
出版:新潮社


「僕は捨て子だ。
子どもはみんなそういうことを言いたがるものらしいけど、
僕の場合は本当にそうだから深刻なのだ。」

こんな言葉から始まる話。
だけど内容は暗くて救いのないものではありませんでした。
読み終わった後にほっこりするような、思わず微笑んでしまえる話でした。
瀬尾さん独特の温かい雰囲気の物語。
細かい内容は書きませんが、特に大きな展開もなくなだらかに進む中で
ぼんがきゅっとなったのは。
主人公の育生が自分は捨て子なんだろうと疑惑を口にすると
母親が「今日は特別に親子の証を見せてやるとするか」と言って
力任せに、息ができなくなるほど抱きしめる、というシーン。
とっても愛おしくてあったかい情景です。

この物語に出てくる、母親の君子、朝ちゃん、池谷くん、
みんな優しくて温かい。
特に君子さんって素晴らしい母親です。格好いい。

もう一つの「7’s blood」という話もすごくよかったです。

両方の作品とも人と人が繋がったり、別れたり、傷ついたり、労ったり、
そういう事が本当に心に沁みるなーと思わせてくれるのです。
ただ優しいだけではなく、きちんと「痛い」現実が書かれているのも
魅力です。でもそういう痛みとか汚さとかそういう事をなんとか
乗り越えた先にはきっと誰かの辛さをわかってあげられる自分が
あるんじゃないかと。
瀬尾さんの作品には「人っていいよねぇ?」という穏やかな問いが
投げかけられてるような気がします。

ぼんも誰かに会いたくなりました(笑)

作品のページ的にも内容的にもお値段的にも(笑)
気軽に読めるので興味のある方は是非。
ほろっと涙が滲む、心に優しい一冊です。
by eeny_meeny-bon | 2007-11-10 22:10 | 本・漫画