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マイガール

休日当番が終わってやれやれ、の ぼんです・・
・・忙し過ぎた。
久しぶりです、こんなの。
あっという間に時間が過ぎてお昼もいつになったら
食べれるんだろう・・とスタッフ全員が思ってました(笑)
足がパンパンだーっ

バタバタし過ぎて記憶も飛んだーっ(笑)←都合良いぞ!

で、早く12月の当番のシフト表を作って頂きたいんですが。
予定が組めないじゃーーんっ←大した予定無いくせに(笑)


さて、今日は最近読んだマンガから。
ドラマにもなった(ぼんは観てない)「マイガール」。
1~4巻は以前知り合いが貸してくれた紙袋1袋分のマンガの中に
あったので読んでたんだけど先日最終巻の5巻が
発売されまして・・
それだけ買いました(笑)

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マイガール
 
佐原 ミズ
 新潮社
 2010.11



ここからはネタバレ含むので注意一秒でMoreをぽちっとな。





笠間正宗は5年前に留学を理由に一方的に別れを
告げてきた4歳年上の恋人・陽子を忘れられずにいた。
そして彼女が外国で不慮の事故で亡くなったと知らせを受け
駆けつけた告別式で5歳になるコハルという娘がいる事を
知らされる。
後日コハルは陽子の正宗に宛てた、だけど送らなかった
手紙を持って正宗の前に現れる。
そこには正宗も知らなかった陽子の想いが綴られていた。

母親がずっと想い続けていた正宗と会い、
彼もまた彼女をずっと忘れられずにいた事を知ったコハルは
正宗と暮らす事を望む。

そうして2人の同居生活が始まった。

※ ※ ※ ※ ※

ぼんは作者の佐原ミズさんの絵柄が好きで
別の本は持ってたのですが・・
この「父子家庭」っていう設定がなんていうか
いかにもドラマチックで安易に感動を呼べそうな
題材なんで「そんな簡単なもんじゃないだろーっ」と
歪んだ心のぼんは(笑)ちょっと手を出せずにいたのです。

単行本で継続して買ってるマンガの1つである「よつばと!」、
それもまた「父子家庭」だったりするのですが
こちらは完全なる他人であり、またコメディーなんで
ほのぼの、あはは・・・って感じで軽く読めるのですが・・

1~4巻まで回が進むにつれ正宗の悩みも深くなって来て
「この話はどうやってエンドマークをつけるんだろう・・」と。
全ての人が揃っては幸せになれそうにないなーと思ってて。

だけど・・・
納得できる最終章でした。
誰もが色々考えて、「幸せのために頑張る」んじゃなくて
自然とそうなっていけるように時間をかけてちゃんと向き合って。

ぼんは片桐がちょっと偽善っぽくてやだったんですが(笑)
一度はフタをした自分の嫌な部分をちゃんと見つめて
そこを乗り越えて行ってくれたので良かった☆
個人的にはコハルが行方不明になった時に
「実は素はとっても体育会系な片桐」を垣間見て
ちょっと好きになりましたよ(笑)

おつき合いが始まった頃の2人はとてもぎこちなくて
正宗は陽子さんを忘れられないし、片桐もなんか遠慮がちだし
コハルを意識し過ぎて、どうにも上手く行きそうになかったんですが。
だけど一生懸命な片桐の気持ちにちゃんと気付いてあげれて
汲み取ってあげれる正宗で良かったなーと。
多分鈍感で気の利かない男なんだろうけど、そういうちょっとした
気持ちを受け止められるって素敵だと思います・・。
まあまず名前が素敵だしな!っていうのは余談ですが。

「懐かしいと思った。

 彼女は昔の僕によく似ている。
 
 下らない嫉妬や不安・・・
 少しでも自分を良く見せたくて
 強がりや背伸びを幾つもした・・・

 でも・・・

 そこにはいつも偽りない気持ちがあった」

コハルの子供らしからぬ気遣いや遠慮深さが
ものすごく哀しく思えるのですが
だけどたくさんの経験をしてきたからこそ
他人を思いやれる気持ちをしっかり持ってる。
正宗や祖父母、周囲の人々の愛情をたくさん受けて
優しくて強い素敵な女の子に育っていって欲しいです。
片桐とも良い関係が築けそうだし。
それは陽子さんを忘れていく事にはならないって事
ちゃんと解ってると思う。

「今だって陽子さんを大事に想う

 ただ少し前を向きさえすればその気持ちは
 枷にならず支えになる・・・

 僕はまた何処かへ繋がっていける」

正宗がそんな気持ちに辿り着いてくれて
安心しました。
きっとそれは一人じゃなく、コハルという陽子さんの
遺してくれた宝物があるからだと思います。

最後には時間は少し必要だったけれど
理想の形になったんじゃないかと。

ぼんは片桐の先輩達が好きです(笑)
特に以前、正宗とお見合いする事になってしまった人・・
彼女も早く幸せになって欲しい・・(笑)
正宗との関係がしっくりいかなくて
上手く気持ちを切り替えられなくてグダグダしてる
片桐にびしっと言った台詞。

「人生上手くいく事なんて稀なのにさ
 自分の思い通りにならないと不幸だって考える人間
 嫌いなのよね 私

 後ろ向いてる奴イジメてもつまらないし
 この件に関して二度と私の前で
 愚痴を言ったり泣いてみたりしないでちょうだい
 腹立つから」

で、もう一人の先輩も「賛成」。
いいなぁ、この二人(笑)
ぼんもこんな風に客観的にモノをゆってくれたり
だけど心配もしてくれたりって先輩欲しい~!(笑)
もちろんランチに行ったりする人もーっっ
だけど職場の周りにはランチできる店が皆無だったりする(笑)

話がそれましたが(笑)
なんか幸せってものすごく難しいものではなくて
ほんのちょっと物の見方を変えたり
ちょっとだけ勇気を出して一歩踏み出せば
意外に手が届くものなのかな・・と思わされました。

久々にマンガで涙が滲んじゃいました・・・。
言わなくてもちゃんとお互いの気持ちが一致してるって
奇跡なんですよね・・。
糸電話の下りがすごく好き。


ぼんが知ってる限りでの外国の人(って米国ですが)は
子連れ再婚に対して抵抗が日本ほど無いのかな?って位
それが日常茶飯事でした。
ステイ先もそうだったし、友達の何人かもそうだった。
もしかすると「個人」を大事にする風潮があるからかな?と。
離婚して子供がいて・・・っていう歴史があってのその人を
ひっくるめて認めてるから受け入れられるんだろうな。
(それでも諸々の問題はあるとは思うけど)
それに比べると日本は「家」を大事にする民族だから
やっぱり難しい事がたくさんある気がします・・・。
ぼんの勝手なイメージですが。

あれ、なんだかマジメな話になっちゃったぞ、と。
何はともあれ正宗とコハルちゃんが幸せなら
それで良かった良かったなのでした☆

少し寒くなってきた季節に一緒にいる人の暖かさを
感じる事ができる幸せ。
一緒に居た時間は短かったけど、きっと思い出は心の片隅で
いつまでも色褪せない。
そしていつかキラキラ光る星になる。
by eeny_meeny-bon | 2010-11-13 23:59 | 本・漫画